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暮らしを、価値に変えるまちへ。「生活観光」と地域一体型経営を体感する2泊3日。

世界遺産のまち・大森では、町全体をひとつの宿と見立てる「アルベルゴ・ディフーゾ」や古民家再生の宿「他郷阿部家」が、暮らしそのものを体験として届けています。一方、空き家率53%の温泉津では、若者やヨソ者の挑戦が重なり合い、衰退の象徴だった空き家が「経済の基盤」へと変わりつつあります。観光だけを伸ばすのでも、不動産だけを活用するのでも、単発の事業を成功させるのでもない——地域の中で経済と価値が循環するあり方を、現場の対話から持ち帰る旅です。

ローカルゼブラツアーとは

地域の社会課題に、事業で挑む「ゼブラ企業」的なプレイヤーたち。その現場に深く入り込み、哲学から実務、そして苦悩までを本人の言葉で聴き、対話する——それがローカルゼブラツアーです。

参加するのは、地域での事業づくりや地方創生に本気で向き合う起業家・経営者、新規事業担当者、研究者、自治体関係者。過去3回の開催で、業種も立場も異なる参加者同士の対話から、数多くの気づきと協働が生まれてきました。

今回の舞台は、島根県・石見銀山エリアの大森町と港町・温泉津(ゆのつ)。衰退の象徴だった空き家が「生活」という視点の再活用で新たな価値を生む——「生活観光」という地域価値の新しい作り方が、まさに今実践されている現場を全身で体感してください。

なぜ、今回の舞台は島根なのか

「生活観光」と「地域一体型経営」——ローカルゼブラツアーがテーマにしてきた問いに、今もっとも具体的な答えを出しているのが、石見銀山・大森町と港町・温泉津です。

大森町|暮らしごと磨き続けてきた40年

世界遺産の町並みを、観光地としてではなく生活の場として磨いてきた大森町。町全体をひとつの宿と見立てる「アルベルゴ・ディフーゾ」や古民家再生の宿「他郷阿部家」など、暮らしそのものを事業に変える仕組みが、人口約400人のまちで実際に動いています。

温泉津|課題が価値に変わる「挑戦のリレー」

空き家率53%という数字の裏側で、老舗12代目・移住者・次の挑戦者・エリアをつなぐ編集者という異なる立場の挑戦が重なり合い、衰退の象徴だった空き家が経済の基盤へと変わりつつあります。一人の英雄ではなく、複数の立場のリレーで進む再生の現場です。

どちらも、「一人のカリスマの成功」ではなく、地域全体で価値が循環する仕組みがある。世界遺産のまち・大森町と、港町・温泉津。性格の異なるこの2つの現場を、まち歩きも、宿泊も、食事も、すべて対話の時間として歩きます。自分の事業・組織への問いを持ち込み、示唆を言語化して持ち帰る——だからこそ、自社・自地域の意思決定に持ち帰れる場所として、今回の舞台に選びました。

宿も、食事も、体験の一部です。

ローカルゼブラツアーでは、宿泊も食事も「地域を理解する時間」の一部として設計しています。ただ泊まる、ただ食べるのではなく、その土地の暮らしと事業を、身体で味わってください。

宿|暮らしを体験する古民家と、再生された空き家

大森町では、松場さんが手がける古民家再生の宿「他郷阿部家」に宿泊。町全体をひとつの宿と見立てる「アルベルゴ・ディフーゾ」の思想を、実際に泊まって体感します。温泉津では、空き家率53%のまちを再生してきた近江さんが手がけた宿へ。1300年の歴史を持つ温泉津温泉にも入湯できます。

食|地域の食材と、地元で愛される店で

食事は、地域の食材を活かした料理や、地元で愛される飲食店で囲みます。大森町では群言堂本店のカフェ、温泉津では「港の食堂」など、その土地でしか味わえない一皿を、ホストや地域の方々と同じ食卓で。

※宿泊先・飲食店は開催回により変更となる場合があります。

ホストを務めるローカルプレイヤー

松場 忠

1984年佐賀県鹿島市生まれ。文化服装学院で靴づくりを学び、靴職人として独立したのち、人口約400人の大森町へ。群言堂グループの経営に参画し、2019年に石見銀山生活観光研究所を設立。町全体をひとつの宿と見立てる「アルベルゴ・ディフーゾ」や古民家再生の宿「他郷阿部家」など、暮らしそのものを価値として届ける「生活観光」と地域一体型経営の最前線に立つ。ツアーでは初日のガイダンスから阿部家での夜の対話まで、哲学と実務の両面を語り尽くします。

なぜこの町では、暮らしを守ることがそのまま事業になるのか。——その答えを、本人の言葉で。

温泉津が面白いのは、一人の英雄ではなく「挑戦のリレー」でまちが動いていること。

元禄から続く老舗の12代目が土壌を耕し、移住者が空き家を宿に変え、その景色に惹かれた次の挑戦者が加わり、エリア全体をつなぐ編集者が伴走する。この4人に、同じ夜、同じ食卓で会えます。

Day2の温泉津では以下の方々がプレゼン予定です。(※メンバーは変更の可能性がございます)

小川 知興

元禄元年(1688年)創業。338年、まちを商いで支え続ける。

温泉津生まれ。屋号「たばこや」から始まった小川商店を継ぎ、石油・運輸・スーパー・飲食・不動産と、まちの生活インフラそのものを担う。本業のかたわらイベントやカフェ開業でまちを沸かせ、山陰中央新報産業賞を受賞。移住者たちの挑戦を受け止める温泉津の「地ならし」役であり、老舗がまちに根を張り続けることの意味を語れる人。

近江 雅子

キャリアゼロの主婦から、7軒の宿をひらくまで。

1979年島根県江津市生まれ。2013年、僧侶の夫とともに温泉津の小さな寺へ移住。2017年に明治16年築の空き家をゲストハウスに再生したのを皮切りに、一棟貸しの宿「燈」、ドミトリー・シェアキッチン・コインランドリーの複合施設「WATOWA」など7軒を開業。空き家率53%を「経済の基盤」に変えてきた、温泉津再生の中心人物。

西田 優花

町民100人で、100年後の温泉津を描く。

1984年京都府生まれ。官公庁・自治体の観光企画やクリエイティブに携わったのち現象舎を設立し、温泉津へ移住。スパイスカレーと野草茶の「本と喫茶のゲンショウシャ」、書店なきまちの無料貸本施設・シェア文庫「本と舍(あらか)」をひらき、「温泉津100人会議」で町民とともに地域の未来を言語化する。旅人が移住者になる、この町の引力の体現者。

伊藤 俊一

文化人類学の眼で、世界遺産のまちの「次の100年」を設計する。

文化人類学を背景に、石見銀山エリアの地域づくりと地域一体型の取り組みを推進。先人から受け継いだ自然・歴史・文化資産を次世代へ引き継ぐことを掲げる石見銀山みらいコンソーシアムで、大森・温泉津という個性の異なるエリアを横断し、観光・暮らし・産業を一体で編集する視点を担う。個の挑戦を「地域の経営」に束ねる仕組みを語れる人。

大森町・温泉津の風景

まち歩き、食卓、対話の時間——2026年6月開催回で撮影した写真と、大森町・温泉津のまちの風景をご覧ください。

※クリックで拡大表示(別タブで開きます)。

見て、学んで、終わらない。次の意思決定を持ち帰る3日間。

ローカルゼブラツアーは、地域の先進事例を見学するだけの視察ツアーではありません。参加前に、自社や自地域で向き合っている問いを言語化し、現地では、その土地の空気、暮らし、事業、人との関係性を身体で感じる。そして、地域の実践者との対話を通じて得た気づきを、自分たちの事業や地域における、次の意思決定へと変えて持ち帰ります。そして旅の後、約1ヶ月後には参加者が再びオンラインに集まり、それぞれの現場で起きた変化を持ち寄る振り返りセッションを行います。

問いを立てる

自社・自地域の課題を、探究したい問いに言語化する。

体感する

まちを歩き、現場の空気・関係性を身体で理解する。

対話する

実践者の哲学、迷い、葛藤、合意形成までを聴く。

意味づける

体験を自社・自地域と重ね、何が重要かを言語化する。

意思決定する

変える・始める・やめることを決めて持ち帰る。

持ち寄る

オンラインで再集合し、それぞれの現場での実践を交換する。

2泊3日の旅程(予定)

※行程は現地事情により変更となる場合があります。集合・解散場所(出雲縁結び空港)は6月回実績に基づく仮置きです。

参加者の声(2026年6月 島根回アンケートより)

「対話やまち歩きを通して、非言語的なこと——身体知も含めて地域を理解できたことが何より良かった。『合理を超えた狂気』という言葉がとても印象に残っています。」

「事前に設定した問いの答えが見えた。地域探しを合理的に見つけるのはやめる。今の事業と真摯に向き合って変化を起こしていくことでつながっていく。」

「『体感と対話を通じて意思決定を持ち帰る』というミッションが、確実に達成されたと感じています。ビジネスの最前線にいる方々と価値観や土台を共有できたことが嬉しく、今後に向けて頼もしい希望が灯りました。」

「大森と温泉津というコントラストのある2つの地域を、地域の方々に直々に案内いただけた。構想中の事業の解像度が上がり、目指したい世界観をチームの共通体験として持てたことに価値がありました。」

「地域を主体となって良くしている企業の取り組みに深く触れられて、大変感動した。地域に根付く企業の無限の可能性を感じ、今後の研究に必ず地域企業の視点を入れようと思った。」

「大小気にせず、敵を作る覚悟で、とりあえずやっていこうと思いました。その上で対応の方法も学べて、勇気を持てました。」

※参加者の声は6月回アンケート原文を要約・匿名化しています。

開催レポート

こんな問いを持つ方と、旅をしたい

自分たちの事業を、地域に根ざしたまま持続的に強くするには。

地域事業への融資・投資の目利きを、どう磨くか。

行政と民間が、対等に協働する仕組みをどうつくるか。

本業の強みを、地域の課題解決にどう接続するか。

現場の実践知を、どう理論や支援策に落とし込むか。

立場や経験は問いません。必要なのは、自分たちの問いを持ち込む姿勢です。

参加費用

よくある質問

課題のまちで、あなたの次の問いを見つけに。

定員は最大16名。対話の質を保つため、少人数での開催です。お申し込み後、事務局より参加確定のご連絡を差し上げます。

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