京都丹後・宮津
若者とアトツギが地域の価値を革新する
日本三景のひとつ、天橋立。宮津の海に、松の砂州がまっすぐ延びる。
海の京都・丹後。海と山のあいだに、受け継がれてきた営みがある。
機屋の並んだ通りは、いまも人が歩く道である。
閉じた名店が、レシピごと引き継がれて開く。
宮津のまちに、承継の現場が点在している。
なぜ、今回の舞台は京都丹後なのか
残すものと、変えるもの。その線の引き方が、事業の設計になる。
京都府北部の丹後は、「海の京都」と呼ばれる地域です。丹後ちりめんや醸造をはじめとするものづくり、農業、漁業——土地の風土に根ざした産業が、100年を超える時間をかけて育まれてきました。100年近く、あるいは100年以上続く企業や営みがいまも残る一方で、継ぐ人を見つけられない事業、使われなくなった建物、耕作放棄地も増えています。その丹後で、100年続いた家業を継いだ人も、いま家業に戻ったばかりの20代も、Uターン・移住の担い手も、血縁を越えて地域の事業を引き受けた会社も、受け継がれてきた価値を引き受けています。しかも、昔のまま保存するのではなく、技術・文化・建物・風景・関係性を現代に合わせて編集し直し、新しい事業へ変えている。本ツアーでは、この営みを「地域承継」と捉えます。うまくいった結果だけでなく、何を諦め、どこで先代とぶつかり、どう資金を集めたのか——現在進行形の葛藤ごと聴ける現場だから、今回の舞台に選びました。
視点01家業承継から始まる第二創業
長く続く家業を受け継ぎ、技術・歴史・信用を活かして新規事業やリブランディングに挑む承継のかたち。先行する承継者と、いま挑戦する20〜30代の次世代を並べ、世代や事業フェーズの違いから承継を見ていきます。
視点02血縁や家業を越えた、新しい地域承継
承継の担い手は、創業家の後継者に限りません。移住者やUターンの担い手、そして地域の会社が、公共施設や名店を引き受けて再生する。mizuya・KAYA・カネマスを通じて、会社や個人が地域資源を引き受け、次の担い手へつなぐモデルを考えます。
視点03承継を可能にするローカルファイナンス
地域資源を引き受け、新しい事業へ変えるには資金が要ります。金融機関の融資に加え、地域内外の共感を資金に変える社債など、新しい資金調達のかたちを、地域の金融関係者も交えて議論します。
丹後が面白いのは、ひとつの成功事例ではなく承継の時間軸が何本も重なっていること。
100年続いた家業を継いで第二創業に挑んだ人。いま20〜30代で家業に戻り、現在進行形で悩んでいる後継者。血縁を越えて地域の事業を引き受けた会社。同じ承継でも、立っている時間の場所が違います。
ホストを務めるローカルプレイヤー
濱田 祐太
1996年、京都府与謝野町出身。関西学院大学在学中の2019年に株式会社ローカルフラッグを立ち上げ、与謝野ホップを使ったクラフトビール「ASOBI BEER」を展開。ホップの栽培から自社醸造まで手がけ、地域に根ざしたビールづくりに挑戦している。まちづくりや人材育成、移住支援などにも力を注ぎ、2024年には株式会社京都丹後企画を設立。エリア開発を通して、地域の新たな可能性を切り拓いている。
Forbes JAPAN「30 UNDER 30」2023、KYOTO Next Award 2025最優秀賞を受賞。
Day2では、丹後で家業を継いだ人、20〜30代の次世代の承継者、地域の起業家と対話する予定です。
2泊3日の旅程
※内容は変更になる場合がございます。
宿も、食事も、体験の一部です。
ローカルゼブラツアーでは、宿泊も食事も「地域を理解する時間」の一部として設計しています。丹後では、そのどちらもが承継の現場そのものです。
宿|公共施設と機屋を、継いだ場所に泊まる
1泊目は「mizuya」。閉鎖された築約50年の公共施設を、建物と地域文化の記憶ごと受け継いだホテルです。2泊目は「KAYA」。旧機屋の古民家を一棟貸しに再生した宿で、ちりめん街道の産業と暮らしの記憶がそのまま残ります。
食|旅で出会った人の営みが、食卓でつながる
食事は懇親会ではなく、旅で出会った生産者・事業者の営みが一つにつながる体験として設計します。地域の米と野菜、丹後の海の魚介、醸造の文化、そしてカネマス。
※内容は変更になる場合がございます。アレルギー・食事制限への対応は、お申し込み後にご案内します。
ローカルゼブラツアーとは
地域の社会課題に、事業で挑む「ゼブラ企業」的なプレイヤーたち。その現場に深く入り込み、哲学から実務、そして苦悩までを本人の言葉で聴き、対話する——それがローカルゼブラツアーです。
こんな方に
見て、学んで、終わらない。次の意思決定を持ち帰る3日間。
先進事例を見学するだけの視察ツアーではありません。参加前に自社・自地域の問いを言語化し、現地では土地の空気と人の関係性を身体で感じる。実践者との対話で得た気づきを、次の意思決定に変えて持ち帰ります。旅の約1ヶ月後には再びオンラインに集まり、それぞれの現場で起きた変化を持ち寄ります。
問いを立てる
自社・自地域の課題を、探究したい問いに言語化する。
体感する
まちを歩き、現場の空気・関係性を身体で理解する。
対話する
実践者の哲学、迷い、葛藤、合意形成までを聴く。
意味づける
体験を自社・自地域と重ね、何が重要かを言語化する。
意思決定する
変える・始める・やめることを決めて持ち帰る。
持ち寄る
オンラインで再集合し、それぞれの現場での実践を交換する。
参加者の声(過去回のアンケートより。丹後回は第1回のため、開催後に掲載します)
開催レポート
こんな問いを持つ方と、旅をしたい
自分たちの事業を、地域に根ざしたまま持続的に強くするには。
地域事業への融資・投資の目利きを、どう磨くか。
行政と民間が、対等に協働する仕組みをどうつくるか。
本業の強みを、地域の課題解決にどう接続するか。
現場の実践知を、どう理論や支援策に落とし込むか。
立場や経験は問いません。必要なのは、自分たちの問いを持ち込む姿勢です。
参加費用
※内容は変更になる場合がございます。
丹後の、受け継がれてきた場所
古いまち並み、海の見える一室、惣菜店の店先、夜の食卓——丹後で受け継がれ、いまも使われている場所と時間です。
※クリックで拡大表示。矢印キーで送り、Escで閉じます。掲載写真は京都丹後企画の提供素材です。ツアー当日の写真は開催後に差し替えます。
よくある質問
受け継いだものから、次の事業をつくる。丹後の承継の現場を歩く旅。
最少催行人員は6名です。対話の質を保つため、少人数での開催とします。