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福島・浜通り

誰かの復興ではなく、自分たちの街をつくる。

海を前に、この土地の時間を思う。

同じ部屋で、これからの話をする。

若い手が、次の生業を育てている。

三日間の問いを持って、ここから帰る。

一枚の器から、再開までの道のりを聞く。

店先の立ち話が、いちばん濃い。

ボトムアップの地域経営を体感する2泊3日。

なぜ、今回の舞台は福島・浜通りなのか

「地域の100の課題から100のビジネスを創る」を掲げる和田智行氏や、地域の未来のために国や大企業のリソースを戦略的に呼び込み、若手起業家を支援する高橋大就氏ら「兄ゼブラ」たち。行政の安定した基盤と民間の挑戦的な機動力を掛け合わせ、持続可能な「地域の自立」を追求しています。この土地で今起きているのは、誰かに任せる復興ではなく、一人ひとりが当事者として街をつくり直す実践です。

視点01小高パイオニアヴィレッジ|100の課題から、100のビジネスを

小高を拠点に、地域の課題をひとつずつ事業に変えてきた自律的な起業エコシステム。行政に頼りきらず、当事者自身が新しい仕事をつくり出す現場です。

視点02ノーマの谷|自分たちの手で、日常を取り戻す

浪江町室原で、高橋大就氏らが共同代表を務めるSOMAが拓く、人と馬と自然が共生する場。藩校「ノーマ・スコーレ」で歴史や自治を学び合い、帰還困難区域を抱える町で、住民自身が共同体を編み直しています。

国の大規模事業のような「トップダウン」と、住民一人ひとりの「ボトムアップ」。その両方が同時に動く現場だからこそ、自社・自地域の意思決定に持ち帰れる示唆が多い場所として、今回の舞台に選びました。

ホストを務めるローカルプレイヤー

高橋 大就

外務省で8年半、在米国日本大使館などに勤めたのちマッキンゼーへ。2011年3月、震災を受けて休職し東北に入り、6月に「東の食の会」を立ち上げました。国産サバを使った「サヴァ缶」など、東北の食から全国区のヒットを生み出してきた人です。2020年にNoMAラボを設立し、2021年には浪江町へ移住。消防団に入り、住民として自治の実務に加わりながら、「驫(ノーマ)の谷」を共同で拓く、浜通りの「兄ゼブラ」です。

ゼロになった町から、この国一番のワクワクを。

和田 智行

震災後の小高でいち早く起業し、ゼロから事業と人の流れを生み出してきた人です。「人がいない町で、事業なんて成り立つはずがない」——活動を始めた当初はそんな声ばかりでした。それでも「地域の100の課題から100のビジネスを創る」を掲げ、地域で仕事を生み出す「地域の自立」を目指してきました。立ち上げた宿泊機能付きコワーキング「小高パイオニアヴィレッジ」はいま約30社が利用し、クラフトサケの醸造所やガラス工房など、多様なスモールビジネスがこの拠点から次々と生まれています。

地域の100の課題から、100のビジネスを創る。

現場でしか聴けない、2つの対話。

立場も経験も異なる語り手との対話を通じて、「自分たちで自分たちの街をつくる」ということの手触りを持ち帰ります。

佐藤 秀三さんとの対話(浪江町)

代々続く種苗店の店主で、震災前から区長として地域を支えてきた方。避難所では見ず知らずの避難者を7つの班に分けて役割を持たせ、「奪い合い」になりかねない状況を「分かち合い」へ変えました。批判ではなく関与を選び、行政に依存しない自治のかたちを実践してきた人です。

木村 紀夫さんとの対話(中間貯蔵施設案内)

大熊町熊川の生まれ。震災の津波で父と妻、当時7歳だった次女の汐凪さんを失いました。原発事故による立ち入り制限で捜索は中断され、汐凪さんの遺骨の一部が見つかったのは5年9か月後です。2020年に「大熊未来塾」を立ち上げ、語り部として伝え続けています。記憶を残すことと、未来をつくること。その両立を、現地で聴きます。

2泊3日の旅程(予定)

※本行程は予定案です。詳細な時間割・集合場所は現地事情により変更となる場合があります。

宿も、食事も、体験の一部です。

ローカルゼブラツアーでは、宿泊も食事も「地域を理解する時間」の一部として設計しています。ただ泊まる、ただ食べるのではなく、その土地の暮らしと事業を、身体で味わってください。

宿|4代目女将が、建て直した旅館へ

小高駅前の双葉屋旅館に宿泊(予定)。観光地の宿ではなく、行商人や職人が定宿にし、宴会や結婚式を引き受けて町の経済を回してきた商人宿です。原発事故で全住民が避難し、小高は一度ゼロになりました。4代目女将・小林友子さんは2013年に片付けから始め、2年がかりで改修。避難指示が解除された2016年7月12日から、再び客を迎えています。いまは学生のフィールドワークや企業研修、海外の記者も泊まり、女将自身が移住相談の受け皿にもなっています。

食|浜通りのつくり手と、同じ食卓で

日本酒とクラフトビールの技法を掛け合わせる「ぷくぷく醸造」、畑に残った唐辛子を特産品に育てた「小高工房」。この土地で仕事をつくり直してきた作り手たちと、同じ食卓を囲みます。食べて終わりではなく、なぜここで、その事業を選んだのかを聴く時間です。

※宿泊先・飲食店は開催回により変更となる場合があります。

ローカルゼブラツアーとは

地域の社会課題に、事業で挑む「ゼブラ企業」的なプレイヤーたち。その現場に深く入り込み、哲学から実務、そして苦悩までを本人の言葉で聴き、対話する——それがローカルゼブラツアーです。

こんな方に

今回の舞台は、福島県浜通り。震災からの歩みを踏まえながらも、「復興」という言葉だけでは語りきれない、自分たちの手で街をつくり直す当事者たちの実践知を、全身で体感してください。

見て、学んで、終わらない。次の意思決定を持ち帰る3日間。

先進事例を見学するだけの視察ツアーではありません。参加前に自社・自地域の問いを言語化し、現地では土地の空気と人の関係性を身体で感じる。実践者との対話で得た気づきを、次の意思決定に変えて持ち帰ります。旅の約1ヶ月後には再びオンラインに集まり、それぞれの現場で起きた変化を持ち寄ります。

問いを立てる

自社・自地域の課題を、探究したい問いに言語化する。

体感する

まちを歩き、現場の空気・関係性を身体で理解する。

対話する

実践者の哲学、迷い、葛藤、合意形成までを聴く。

意味づける

体験を自社・自地域と重ね、何が重要かを言語化する。

意思決定する

変える・始める・やめることを決めて持ち帰る。

持ち寄る

オンラインで再集合し、それぞれの現場での実践を交換する。

参加者の声(2026年4月 福島回)

「自立した持続可能な社会には、循環が必要不可欠だと気づきました。福祉や医療も、行政による縦の支援だけでなく、新規事業や人のつながりといった横の動きが欠かせないと実感しています。」

「トップダウンとボトムアップ、両方の街づくりについて、現地で活躍する方々のお話を直接聞けたのが良かった。被災された方や現地の方の“語り”は考えさせられることが多く、医療者としても人としても、自分自身を見つめ直す時間になりました。」

※2026年4月開催回の参加者アンケートより抜粋・要約しています。

開催レポート

こんな問いを持つ方と、旅をしたい

自分たちの事業を、地域に根ざしたまま持続的に強くするには。

地域事業への融資・投資の目利きを、どう磨くか。

行政と民間が、対等に協働する仕組みをどうつくるか。

本業の強みを、地域の課題解決にどう接続するか。

現場の実践知を、どう理論や支援策に落とし込むか。

立場や経験は問いません。必要なのは、自分たちの問いを持ち込む姿勢です。

参加費用

福島・浜通りの風景

まち歩き、視察、対話の時間——2026年4月開催回で撮影した、現地の空気感が伝わる写真をご覧ください。

※クリックで拡大表示。矢印キーで送り、Escで閉じます。

よくある質問

実践地域を体感し、リーダーと対話し、地域の未来を共につくる旅。

定員は15名程度。対話の質を保つため、少人数での開催です。お申し込み後、事務局より参加確定のご連絡を差し上げます。

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